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世界最大のコンピュータグラフィックス学会、SIGGRAPH2012に行って来た!

やあみんな。元気かな?エンちゃんだよ!

ということでやっと怒濤のSIGGRAPH2012から帰って来たのでレポートしちゃうよ!

SIGGRAPH(シーグラフ、またはシググラフ)は、世界最大のコンピュータグラフィックス学会で、今年はロサンゼルスで開催されることになった。
もともと全米計算機学会(ACM)のコンピュータグラフィックス分科会なんだけど、コンピュータグラフィックスの重要性が増してくるにつれ、コンピュータグラフィックスの研究者たちはもちろんのこと、ゲーム業界、映画業界、ハードウェア業界などからも参加者が多数やってくるようになり、今や一大イベントとなったんだ。

僕たちもenchant.jsブースを出展してがんばってビラ配りしたよ!

enchant.jsブースには、9leapで投稿された作品が遊べるほか、ブロックでゲームが簡単につくれる前田ブロックや、Kinectとmmd.enchant.jsを使ってボカロのキャラを3Dで操作して物理シミュレーションするデモが人気だったぞ!

そうそう。スクリーンは週アスのF岡名誉編集チョのオススメでアミッドスクリーンを持って来た。制作したのはARCの山下君。アミッドスクリーンの映像は噂通りかなり鮮明でやや明るめの会場でもバッチリ目立っていたぞ!

実際、かなりの人気で時には行列ができるほど。やってることは単純でも、これがWebブラウザで動いてるという意外性が評価されたみたいだ。
制作したのはARCの高橋諒。最初は苦戦していたみたいだけどなんとかやり遂げた。

ひろびろと使えるソファでは各国からプログラマーやエンジニアが集まって即席ハッカソンが開催されたり、Pixerの手島さんがやってきてPixer初のオープンソースプロジェクトOpenSubDivのデモをしたりと様々な交流に使われていたぞ!

さて、SIGGRAPHといえば最新の論文発表はもちろんだけど、世界各国の研究室が最新技術を展示するE-techこと「エマージングテクノロジー」も注目だぞ。

これは立体メガネを掛けて覗くと、頭の位置をKinectで認識して机全体がまるで本当に立体物のように見える地図のデモ。
写真ではわかりにくいけど、本当にそこに建物が浮かんでいるように見えるんだ。

机をタッチするといろいろ反応するんだけど、これもKinectで検出しているぞ。
今回、E-techはKinectがあちこちで大活躍していた。確かに安価に手に入るしノウハウも揃ってる機械は使いやすいもんね。

これはKinectを使ったろくろ回し。
やはりITといえばろくろ回しだよね。

下のろくろ部分をまわしながら手をかざすとどんどん形ができていくぞ。ちょっと不思議な感覚だ。

これは電通大の展示していた、「堅さの変わるディスプレイ」空気を送り込んで本当にディスプレイの堅さがリアルタイムに変更できるようになっているんだ。

凹ませたり出っ張らせたり、まるで粘土細工のように扱える不思議なディスプレイが完成していたぞ。

これは表情を読み取ってわかりやすくアイコンで表示する装置。
看板やCMを流してどのくらいの人がニッコリしているかわかる。デジタルサイネージなどで有効そうな技術だ。

叩くと光がでるドラムセット・・・と思いきや、光にあわせて叩かなきゃいけないドラム練習装置だった。
スネアやシンバルの表面が光るのはかなりかっこいいが、やっぱりドラムは難しいぞ!

おおっ クマだ!
仲間仲間ー♪

と思って近づいてみたら、なんとこれは腕にモーターの入っていないぬいぐるみ型ロボット。
もはやなんでSIGGRAPHにあるのかわからない領域まで来たぞ(グラフィックスでてないし)。

従来のぬいぐるみ型ロボットはサーボモーターや金属骨格が腕や足に埋め込まれているため、抱きしめるとかなりゴツゴツしてぬいぐるみ本来の気持ち良さが活かされていなかった。

けれども今回の方式ではモーター類は全て本体のお腹の中に内蔵させて、腕に仕込まれた釣り糸をお腹の中のモーターでひっぱることで、やわらかいまま腕を動かすことに成功した、とのこと。ふわふわで抱きしめたくなるようなぬいぐるみロボットの登場ももうすぐだ!

こちらはご存知、東大の五十嵐先生と慶應の稲見先生によるERATOの展示。なんと立体物に自由に画像を印刷したり、それを消したりするという技術だ。
ARマーカーで平面を認識し、レーザー光線で立体物の表面に熱をくわえることで好きな模様を描き出す。

模様を消したいときは、冷却すればOK

なんでこんな摩訶不思議なことができるのかというと、実は「消せるボールペン」でお馴染み「フリクションボール」のインクを物体の表面に塗り、それをレーザーで熱をくわえることによって透明にすることで「印刷」を実現しているのだということ。凄いアイデアだね。

これが応用されれば、いずれは自動車の塗装や特殊メイクなど、いろんなことに応用ができるかも。
特に自動車の塗装って、結構飽きたりするから立体物に直接印刷できる技術は嬉しいと思う。今、痛車はステッカーを毎回貼ったりはがしたりしてるけど、これは塗装面が痛むのであんまりおすすめできない。クルマの表面にあとからレーザーで印刷できるようなインクがもともと塗装されていれば、気分次第で模様を変える、なんていうことが夢物語じゃなくなるってワケ。

ワインのボトルやマグカップなど、模様の入った立体物は意外にあるから、思わぬ応用法が見つかると楽しくなるね。

これは日本のバーチャルリアリティ研究の第一人者、館先生の最新作、テレサV。
手前の人が身につけたヘッドマウントディスプレイとデータグローブの動きを、後ろのロボットが正確に再現するマスタースレーブシステムだ。

すごいのは、ロボット側が持ったビール缶の冷たさや堅さといった「触感」までもが操作している人にフィードバックされるということ。
これなら遠隔地に居ても、誰かと握手したりすることができるし、堅さや温度までも認識できることから、事故の起きた原子炉のような人間が入れない危険な場所にテレサのようなマスタースレーブロボットを送り込んで細やかな作業をさせることができるかもしれない。

「触感」もフィードバックだから、たとえば人間の皮膚が焼けてしまうような温度を、ちょっと暖かみを感じる程度の温度にうまく変換するなど、生身の人間にはできない作業をテレサVを通じてやらせることができるとすると、凄くいいよね。

そして以前wise9でも紹介した、東大のシャボン玉ディスプレイ(コロイドディスプレイ)も展示されていたぞ!
特に驚いたのは新しい展示として立体視ができるディスプレイの試作が展示されていたこと。

もともとコロイドディスプレイはシャボン玉の膜のような薄くて透過する膜に対して超音波で振動を与えることで人気の不透明状態を創りだす技術だった。

しかしこれは非常に反射される方向が限られるので、正面に近い場所からでないとよく見えないという欠点があった。
そこでその欠点を逆手にとって、複数の方向からプロジェクションすることによって、一枚のコロイドディスプレイで複数視点の映像を実現できることがわかった。しかも、コロイドディスプレイにあてる超音波は一種類でいいので、原理上は物理的に配置可能なプロジェクターの数だけ視点を増やすことが出来る。

これは非常に面白いと思ったね。
まだまだ応用範囲は広そうだし、これからが楽しみな技術だね。

他にも見所はいっぱいあったけど、まあこんな感じだったよ。

次はSIGGRAPH Asiaが予定されてる。
また行ってみたいね!

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