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君の部屋が工場に!? 爆安3Dプリンターで遊んでみた

UP! 3D Printer

今一番ナウいテクノロジーといえば?

そう、3Dプリンターです。

最近3Dプリンターがものすごい勢いでイノベーションが起きて値下げ合戦しまくっとる!という噂がまことしやかに聞こえて来て、うーん、そんなもんかのう、と思っていたのですが、先日、慶應SFCの増井研究室に行った際にも

「清水さん3Dプリンター買いましょうよー」

と、自分の研究室でもないのに僕に3Dプリンターを買わせようとする始末。

なぜ、それほどまでに人は3Dプリンターに狂ってしまうのか。

よくわからないので、今話題の激安3Dプリンター、「UP! 3D Printer」を買ってみた。

お値段68万円。まあ一般家庭でも、親父が日曜大工に狂ってたらいつか買わないとも限らないギリギリのお値段。

電動ノコギリ70個ぶんくらいの値段でこんなイカしたあんちくしょうがゲットできるならお安いもんだ(たぶん)。

3Dプリンターがあると一体何が出来るのか?

「3Dプリンター?立体写真が印刷できるんかい?」

と思った貴方、ノンノン。

3Dプリンターで「印刷」できるのは、「3D物体」そのものなのです!!!

つまり、どんなにぶきっちょなナイスガイでも、ちょちょいのちょいで正確な立方体や、複雑なフラクタル図形やとにかく想像できる限りありとあらゆる物体を、出力することができるっつうワケ!

プラモ作りが苦手でも無問題(モーマンタイ)。

3Dモデリングツールでひょろひょろっと作ったモデルをボヨーンとプリントアウトできちゃうのが3Dプリンターなのだ!

まあ買い物っていうのは勢いが大事よ。

買ってしまってから「しまった!」と思う間もなくブログに書いて減価償却。

そしてUEI/ARC秘密工場にこの3Dプリンターを密かに運び込んだ。

秋葉原某所にあるUEI秘密工場

さて、このUP! 3Dプリンター、以後、長いので「UPちゃん」と呼ぶことにする。

UPちゃんを中心としたUEI秘密工場のシステムをアップで見てみよう。

これがUEI秘密工場の全貌だッ!!!

左側に見えるのは、これまた激安の3DスキャナーであるNEXTENGINE。

先日、テキサスで開発元から30万円ほどで買って来たお値打ち品だ。

中央はDELLのハイスペックPC、AlienwareのノートPC。そして右側にある黒いあんちくしょうが、UPちゃん、というわけだ。

たったこれだけで、3Dスキャニングから出力まで一貫して行うことが出来るのだ!

某国のロケット打ち上げ設備がヘボイとか言ってる場合じゃない。

今世界はここまで簡単になってきているのだ。

UPちゃんは専用ソフトからSTL形式のファイルを読み込むと、おもむろに印刷を始める。

まあ最初の調整とかがちょーっと面倒くさいけど、それさえやってしまえばめちゃくちゃ簡単に3D出力ができてしまうのだ!

ところがSTL形式のファイルをつくるツール、というのがなかなかお高いので、どうすべかなーと思っていたところ、なんとMeshlabという超便利なフリーソフトがあるのを発見!!!

これがあれば、gl.enchant.jsでお馴染みのCollada(.dae)形式やAlias Wavefrontの.obj形式のファイルを読み込んで、STL形式にコンバートできるほか、ポリゴンの穴を自動的に塞いだり、ポリゴン数を自然に減らしたりといった、かなり高度な処理がぽぽぽぽーんと出来てしまうのだ。

ゲーム屋さんにはお馴染みのLightwave3Dでは.obj形式が出力できるので、一度.obj形式で出力したあと、MeshLabでSTL形式に変換してUPちゃんにデータを送ると、にょろろろーんと3D出力してくれるのだ!

しかーも、UPちゃんの賢いところは、単に3D物体をホゲッと出力するとそもそも空間に存在するのが無理な形状や、完成後にプラットフォーム(台)からはがしにくい形状にならないように、あらかじめサポート材という部品を勝手に生成してくれる。

この生成ってのが文字通り「生成」だから清々しい!

しかも必要なサポート材の形や分量まで自動的に最適化してくれるんだから賢すぎて可愛いよUPちゃん!

サポート材を出力中

とりあえずデフォルトのサンプルデータとして付いて来たナットを出力してみると・・・

にょろろーんとナットが出現!

下の方の台座がサポート材だ。

こんな感じで出力してくれる。

出力の制度も、Fast、Normal、Fineの三段階から選ぶことが出来て、もちろんFineだと0.2mm制度とかなり精密になるが、そのぶん時間がズドーンと掛かることになる。

Fastでこの写真のナットくらいのもんだと、だいたい15分〜20分で出力されたぞ。

せっかくなので、銅像でも作るか、と思ってショーヤマ兄さんを3Dスキャン!

3Dスキャン中

この3Dスキャナー、NEXTENGINEもたった30万円の機械とは思えないほどのインテリジェンスと機能を持ったお値打ち品!

自動的に回転する台座も付いているので、フィギュアのようなものならかなり簡単に3Dスキャンすることができる。しかも色付き。

ただし、黒いものをスキャンすることはできない(赤いスキャン光を吸収してしまう)ので髪の毛などは白髪のカツラでも付けない限りスキャンできないのは残念なところだ。

まあしかし顔だけでも昔のTRONごっこはできるかもしれない。

さて、ショーヤマ兄さんのスキャンした顔データをMeshlabで穴を塞ぎ、そのままでは超点数がウン十万頂点とべらぼうなことになっているのでそれも奇麗に間引きした後、UPちゃんにデータを渡して待つこと6時間。

なんとびっくり、ショーヤマ兄さんの超リアルスタチューが出来上がった!

できあがり

似てる!(当たり前だけど)

横顔も似てる!

いやーかつて、古代ヨーロッパとかギリシャとかではですよ。

こういう彫刻とか作るのって、すげー大変だったじゃないですか。

それだけでもうミケランジェロとか食ってたわけじゃないですか。

ところがどうですか。ろくな努力もせずにこんな簡単にできちゃって いいんでしょうか。

人類は、科学は、一体どこまで言ってしまうんでしょうか。

んまあそんなことを考えざるを得なくなってしまいましたよ。あたしゃ。

というわけで3Dプリンター、時間はかかるけどすげー簡単に色んなものが作れて面白いです。

ゲーム用の3Dモデリングデータがあればそのまま3Dプリンターで出力できちゃってマジで驚きます。

また、世の中にはちょっとお高い(400万円くらい)ですがカラーの3Dプリンターっていうのもあるようです。

また、「68万円のどこが激安なんじゃ!!」とお怒りの方には、10万円の組み立て式3Dプリンターもあります(ただし作るのが大変みたいですが)。

まあそんな感じでチョー面白い3Dプリンターですが、いまのところひとつ難点が。

インクにあたるABS樹脂の材料がちょっとお高いのです。

700gで3万8千円と、小さいコーヒーカップくらいのものを作ると1500円くらいしちゃう計算です。

果たしてそんなにまでしてコーヒーカップを作る必要があるのか。

よくわかりませんが、しかし楽しいのは事実。

なんといっても、頭の中やディスプレイの中にしかなかった「モノ」が、現実の世界にテレポートして出て来ちゃうんですからね。

こりゃー世界がロボットに乗っ取られるのも時間の問題ですな

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