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EPSON「MOVERIO」がもたらす新体験—SFでおなじみのガジェットが現実に?

こんにちは。wise9編集部、キクチでございます。

 

皆さんは、SF映画や漫画、アニメでおなじみ(?)の小型で頭部に装着可能なARディスプレイに憧れたりしませんでしたか。例えば、『ドラゴンボール』のスカウターや、『名探偵コナン』の犯人追跡メガネのようなものがあったら、便利かどうかは別としても、ワクワクすると思いませんか。

 

私もこんな経験から、そういったディスプレイが(というよりは、イメージとしてはもう「眼鏡」のようなものですが)あったらなあ、なんて思いました。
それは高校時代のことだったのですが、その日は小テストがある事をうっかり忘れていて、問題集を読みながら登校していました。あとは、多分ご想像通りだと思いますが、前方不注意で電柱に勢い良く頭からぶつかり、頭は痛いわ恥ずかしいわという散々な目に遭いました。

 

私事で申し訳ありませんでした。それはともかくとしても、そんなSFの世界に近づくような体験を提供してくれるのが、このEPSON「MOVERIO」です。

「MOVERIO」は、いわゆる「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)」です。最近では、ソニーが有機ELを用いたハイビジョン3D対応のHMD「HMZ-T1」を発売していますね。

ただし、この「MOVERIO」は、ディスプレイが「シースルー」になっていて、映し出される映像を見ながら同時に周囲を見渡すことも出来てしまいます。HMDは装着すると周囲が見えなくなり、没入感が普通のディスプレイよりも高いというのが売り。一方の「MOVERIO」は、この「シースルー」であるという点で、他のHMDと一線を画す画期的なものなのでは無いでしょうか。さらに、バッテリー駆動で持ち運びが可能となっていて、この点も非常に斬新で見逃せません。

前置きが長くなってしまいましたが、今回はこの「MOVERIO」のレビューをお届けいたします!

 

開封

外箱です。なかなか凝っていますね。外箱は捨てずにとっておく派の自分としては嬉しいです。

 

黒いカバーを取ると、緑を基調としたデザインである事がさらに良く分かります。

 

こちらがキャリングケース。持ってみると非常に軽いのですが、触った感じはかなり固く、強度は高そうです。

 

こちらが中身です。キャリーケースの中の右側がヘッドセット。左の四角いのがコントローラーです。その他に同梱されているのは、イヤフォン、microUSBケーブル、ACアダプター、microSDHCカード(4GB)、鼻パッド、メガネフックです。

 

これがコントローラーです。どうやらこれが本体(?)のようで、こちらをUSBケーブルで充電するようです。また、名前の通り操作は全てこれで行います。

 

コントローラーの上半分は、ノートPCのトラックパッドと同じようなポインティングデバイスになっています。触ると小さなスポットライトの光のようなカーソルが現れ、これでAndroid端末を操作する、という風にイメージしていただくと分かりやすいかと思います。また、コントローラー下部の中央にある方向キーと決定キーで操作することもできます。方向キーの左にあるのが2D/3Dを切り替えるキー、右にあるのが画面の明るさを調節するキーです。真ん中の三つのキーは、Android端末でおなじみの「ホーム」「MENU」「戻る」キーです。コントローラーの側面にもおなじみの音量調節キーがあり、その下にあるのはキーをロックするスイッチです。

 

コントローラー上部に電源スイッチがあり、これも操作はAndroid端末とほとんど変わりありません。長押しで起動/シャットダウン。起動中に短く押すとスリープし、スクリーンが消えます。

 

ヘッドセットはコントローラーの下部に専用の端子で接続します。

 

また、左右にそれぞれイヤフォンを接続します。「MOVERIO」は、Dolby Mobileを採用しているので、サウンドも魅力的。

 

シェードは外すことが出来ます。周囲が明るいと少しスクリーンが見にくくなりますが、よりクリアに辺りを見渡す事が出来ます。

 

装着

さて、ここからは装着の調節です。

耳にかける部分で軽く頭部を抑え、ヘッドセットが落下しないようにしているので、まずはこの開き幅を調節して、緩すぎず締まりすぎない様にします。調節は3段階で行えます。

 

また、ヘッドセットの位置を鼻パッドで調整します。ヘッドセットがずり落ち気味だとスクリーン上部が欠けてしまい、逆に位置が上すぎると下部が欠けてしまいます。こちらも三種類のパッドが用意されています。ちなみにこの鼻パッド、とてもぶよぶよしていて独特の感触です。

 

また、眼鏡を着用しながら装着する事も可能です。その場合は鼻パッドは不要で、代わりにこのメガネフックを取り付けます。

 

眼鏡のフレームにこのメガネフックが引っかかり、支えられます。こちらも高さを三段階で調節可能です。

 

装着するとこんな感じです。テレビをリモコンで操作する時のように、どうしても見えているディスプレイの方に向かってコントローラーを構えてしまいます。これじゃあちょっとカッコ悪いですね、もっとスマートに使いこなせるようにならねば。

 

レビュー

「MOVERIO」はOSにAndroid2.2を採用しているので、基本的な操作自体はおなじみで、すぐに慣れてしまいました。コントローラーの操作が独特なのでそちらに慣れるのに少し時間がかかるかもしれません。ただ、こちらもPCのマウスと似たような操作なので大変、というほどではありません。

 

装着感もほぼ問題ないと言えると思います。ただ、眼鏡にヘッドセットの重さがかかるので、鼻あての部分の違和感が少々ありました。試しに眼鏡を外して装着してみると、こちらの方がつけ心地が良いように思われました。眼鏡にはサイズ制限もあり、私のものは大丈夫でしたが、ものによっては眼鏡の上から装着することが出来ないこともあるようです。なので、眼鏡を掛けられている方には若干不自由があるかもしれませんね。

 

映像の見え方ですが、まさにホームページのイメージ画像の様な感じです。自分の目線の先に、半透明のスクリーンがプロジェクターから常に投影されている感じ、と言えば伝わるでしょうか。なので遠くを見ると、遠くを背景としてスクリーンが投影され、スクリーンの実際の大きさは一定なので周囲との比較でスクリーンがとても大きく感じます。

 

なんとかどのような見え方なのかをお伝えできないかとやや強引にカメラ撮影しました。
実際はこれが視界にの中に広がっている状態なのでさらに迫力がありますよ!

 

こちらは遠くを背景にして撮影してみました。

 

おなじみフルーツパニックを遊んでみました。うっすらと写っている青白い光がカーソルです。
トラックパッドにちょっと癖があるので、アクションゲームよりは「合コンクエスト」や「タイル取りゲーム」のようなターン制のゲームの方が遊びやすかったです。

 

「シースルー」に関しても、とても良く出来ていると思います。「スカウター」のイメージそのもの、とまではいかないですが。というのは、当然スクリーンの方に焦点を合わせれば周りに焦点を合わせることは出来ないですし、その逆もまた然りだからです。ですが、スクリーンの見え方は(周囲の明るさにもよりますが)きれいですし、それでいて周囲を見ることができます。HMDのある意味での欠点をカバーし、非常に斬新な体験をもたらしてくれる、と言えるのではないでしょうか。

 

ただ、やはり長時間の使用は少し疲れます。ヘッドセットは240gとはいえ、重みがボディーブローのように後から効いてくる感じがします。これは慣れてしまえばどうということは無いかもしれませんが。
操作面でも少し欲を言うなら、トラックパッドを(Macのような)マルチタッチに対応して欲しいです。というのは、ページのスクロールがやりにくく(Androidのように指を滑らせてページ送りが出来ない)、そこが非常にもったいないと思います。また、文字入力もかなり大変です。マウスカーソルでAndroidのソフトウェアキーボードを叩く、というイメージで、結構時間がかかってしまいます。こちらも動画鑑賞がメインになるならそれほど気にならないのかもしれないですが。

 

総括

とても長くなってしまいましたが、総括しておきますと、非常に新しい体験を提供してくれることはまず間違いありません。自分の目先にスクリーンが現れて、しかも周囲を見渡す事もできます。OSはAndroidなので操作はおなじみのもの。いちいち操作に慣れる必要はありません。マーケットには非対応ですが、ディスプレイとしてだけではなく、アプリも楽しめます。もちろん、ブラウザを使って9leapで遊ぶ事も出来ちゃいます。
動画再生がメインになるかとは思いますが、Androidを採用し、バッテリー駆動にすることで他の様々な利用方法が考えられ、ハックしがいがありますね。

ただ注意書きにもあるように、歩きながらの使用は出来ないのようなので、そこはこれからに期待したいと思います。

 

文・キクチ
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