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[ars 2011] 脳波を操り文字入力! BCI体験レポート

こんにちは! wise9編集部のリョーヘイです。引き続き、メディアアートの祭典「アルス・エレクトロニカ」の様子をレポートします。今日は前回予告したとおり、脳波でコンピュータを操作するBCI (Brain Computer Interface) のデモの体験レポートをお送りしますよ!

リンツは町並みも綺麗です

リンツは町並みも綺麗です



さてさて、BCIのデモが、アルスエレクトロニカセンターに展示されているという情報を得ましたので、潜入したいと思います。展示会場はセンターで一番大きな地下三階のフロア。

あの機械のデモが地下3階にあると聞いて…

あの機械のデモが地下3階にあると聞いて…

普段は体験待ちで混雑することも珍しくないらしいのですが、幸運にも待ち時間なしで体験することができました。自由に触れるタイプのデモではなく、体験したいときは近くのスタッフを呼んでください、とのこと。

おや、あの帽子はまさか…

おや、あの帽子はまさか…

オレンジのベストを着たイケメンのお兄さんに声をかけて、さっそくBCIを体験させてもらうことに。脳波を数カ所の電極によって取得して、アルファベットからなる文章を入力するアプリケーションのようです。

まずは身につけているiPhoneやカメラなどの電気機械や、金属(メガネや時計)をすべて外します。測定に影響があるんだとのこと。電極付きの帽子を被って、位置を調整したあとは、電気を通しやすくするジェルを電極に塗ります。これがけっこう不思議な感覚で楽しい。

カラフルな電極の付いた帽子をかぶって、いざスタート!

カラフルな電極の付いた帽子をかぶって、いざスタート!

電極を付けた後は、うかつに口を動かしたり喋ったり出来ません。脳波測定装置はシナプスを伝わる微弱な電気信号を関知するのですが、脳に近い部分の筋肉を動かしてしまうと、筋肉の活動電位も同時に発生してしまうため、ノイズが発生してしまうのだとのこと。しかも筋肉の活動電位はシナプスの発する電気信号を打ち消してしまうため、うかつに喋ったりすると最初からやりなおし。ひえー。

まずは、アルファベットの並んだ画面を見つめてキャリブレーション。指定された文字を見つめ続けて、その文字が光ったときシナプスの活動電位がどのくらいの遅れを持って発生するかを計測するとのこと。

入力したい文字をひたすら見つめて念じ続ける

入力したい文字をひたすら見つめて念じ続ける

次は本番。入力したい文字をひたすら見つめて念じ続けると、その文字が入力できるんだとのこと。ホンマかいな…? とりあえず「WISE9」の文字列の入力にトライ。

たくさん表示されている文字の中から、「W」の文字を見つめること20秒。そのあいだ、いろんな文字が点滅していきます。他の文字の点滅に集中を乱されないことがポイントらしいけど…難しい。

20秒の点滅が終わった後、表示された文字は「S」。あれ…と思ったけど、よく見たら「S」は「W」の下にある文字なので、惜しいと言えなくもないかも。最初は慣れるまで時間がかかるらしいし、気にせず次へ。

結局、「WISE9」の入力を2回試してみましたが、結果は「SIAE8」「WIFE9」。

「WISE9」と入力したかった

「WISE9」と入力したかった

WIFE9って惜しい!でも違う意味になってる!

なかなかうまく入力できないので、練習モードに移行してもらいました。いくつか文字を入力しているうちに、コツが分かってきたような…入力したい文字が光ったときに発生する脳の活動電位を測っているんだから、見つめてる文字が光ったときに脳波をうまく発生させてあげればよいのでは…? 「光ったぁ!!」って頭の中で叫んだり、光った回数を数えたり。

ってことで試してみると、なんだかうまく入力できるようになってきた!

写真では分かりにくいけど、必死に練習してるんです

写真では分かりにくいけど、必死に練習してるんです

お兄さんに、発見したコツを話してみると「そう、いろんな人が体験して、自分なりのコツをつかんでいきます。日常的にこの装置を使っている身体障害者のユーザは、狙ったタイミングで狙った部位に活動電位を発生させられるので、だいたい4〜5秒に1文字のスピードで文字入力ができるみたいですよ」とのこと。

最後に、自分の名前「RYOHEI」の入力にチャレンジしてみました。「R」の点滅の回数を数えて…。

できた!一文字間違えたけど…

できた!一文字間違えたけど…

「E」を間違えてしまったのが惜しい感じですが、それでもかなりの上達? ここまでにかかった時間は、セッティングも含めておよそ20分でした。

しかし、入力したい文字のことを考えるだけで入力できるとは…。なんだか未来的。攻殻機動隊の世界も、あながち遠い未来とは言えないかもしれません。まだまだ装置の装着の手間などで問題が多いですが、そんな高度な技術が市民でも体験できるようになったことに驚きです。

ちなみに装置一式はだいたい1万ユーロとのこと。AustriaのG-tecという会社が販売しています。忙しすぎて家事から手が離せない…なんてあなたの家にも一台いかが?

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