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[ars 2011] 未来のパソコンは目で操作? アイトラッキング・システム「tobii」

こんにちは! wise9編集部のリョーヘイです。特派員として引き続き、メディアアートの祭典「アルス・エレクトロニカ 2011」をレポートします。

アルス・エレクトロニカセンターのメインギャラリーで展示されていたアイトラッキング・システムがスゴかったのでご紹介。みなさん「アイトラッキングシステム (ETS: Eye Tracking System)」はご存じですか?

ETSとは、人間の目の動きや見つめている位置を捉える特殊な装置のこと。研究室での実験用途のほか、マーケティングの現場で、消費者がポスターやWebサイトのどこを見ているのかを分析したりということにも使われています。 ( 参考: Eye tracking study reveals 12 website tactics – Direct Creative Blog )

よく使われているのはメガネ型や、

実験用のETS

実験用のETS

もっと精度の必要な実験では頭を固定する装置を使ったり,逆に装置を頭に固定したりするものを使います。

今回アルス・エレクトロニカセンターで展示されていたのは「tobii」というメーカーのアイトラッキングシステム。といっても…見た目はディスプレイそのものです。画面の下にアイトラッキング用の赤外線光源とカメラが埋め込まれているとのこと。被験者はなにも付ける必要はなく、十秒程度のキャリブレーションでトラッキング可能な状態になります。

PC内蔵型ETS「Tobii T Series」

暗い場所の方が精度が高いとのこと

暗い場所の方が精度が高いとのこと

但しメガネ型の装置などに比べて他の光源の影響を受けやすいため、デモは少し暗いところに設置されていました。

10秒間、視線を集めていたところがヒートマップで示される

10秒間、視線を集めていたところがヒートマップで示される

頭に固定しない装置だと、精度はどうなんだろうなーと思っていたら、かなりの精度が出ています。これは、10秒間ほど画面を見て、注視していた部分が画面上にヒートマップとして表示されるもの。

実際に見ていなかったところは黒くマスクされる

実際に見ていなかったところは黒くマスクされる

これは実際に見ていなかったところが黒くマスクされ、見ていたところだけが表示されるサンプル。お次は、一定時間見つめることでプチプチをつぶせるゲーム(?)。

プチプチつぶす楽しさは世界普遍のものだった

プチプチつぶす楽しさは世界普遍のものだった

文字入力も可能です。普通のqwertyキーボードではなく、入力したい文字が入っているカテゴリを選択して、その中から入力した文字を選ぶツータッチ入力のような方式。

慣れたらかなり早く入力できる

慣れたらかなり早く入力できる

個人的に最もスゴイと思ったのは次のデモです。

上下のスクロールや文章切り替えも自由自在

上下のスクロールや文章切り替えも自由自在

画面の上の方を見ると上にスクロール、下を見ると下にスクロール。もはやスクロールの動作は不要です。違う文章の方を見つめると文章を切り替えることができます。

tobiiのwebサイトでは、ETSが埋め込まれたラップトップも販売されています。

もともと実用分野では、身体障害者向けのインターフェイスとして注目を集めていたETSですが、サンプルを見る限りは健常者のユーザエクスペリエンスを高めるためにも、いろんな用途が考えられると思います。特別な装置の装着が必要なく、10秒程度のキャリブレーションで高精度のトラッキングが可能になったのは、ETSの広い普及に向けた大きな前進かも。

Kinectなどのモーショントラックやハプティカルインタフェイスなど、人間とのインターフェイスにはどんどん新しい技術が実用化されていますが、ETSは素早く入力でき疲れにくく、また操作対象が「見つめているところ」なので、直感的なフィードバックが得やすいのも特徴です。

さて、今日はアルスエレクトロニカ・センターで、BMI (Brain Machine Interface) のデモが開催されているとの情報を入手したので、またまた取材に行ってきます! お楽しみに。

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