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近代プログラマの夕(ゆうべ)5 #1

アスキー総研のエンドウです。

私には、ホーテンス・S・エンドウというペンネームがあって、そのむかし「近代プログラマの夕」というコラムを書いていました。

その関係で、ここにプログラマの話を書くことになりました。

そこで、明日(2011年2月19日)に渋谷で行われる「Gadget1 R4 Dorayaki」(http://gadget1.jus.or.jp/)というイベントで喋らせてもらう内容を少しだけ。

どんな内容かとういと、「機械だって計算できる!」というお話なのですが、「そんなのそーだろう」という声が返ってきそうです。

だって、まずソロバンがありますからね。写真は、2年ほど前に友人が日露漁業交渉の担当者になったときにモスクワに行ったときに買ってきたロシア式ソロバン。

いかにもダメそうなんだけど、これがなんと意外に結構つかえてしまう。

という話ではなくて、今回は、ソロバンと違って「自動的に計算する」というお話。

で、機械だって計算できるという話をいろいろとしようと思っているんだけど、その中の1つが「Z-1」のお話。

コンピュータは、論理素子、記憶素子によって進化してきました。真空管が第1世代、トランジスタが第2世代、集積回路が第3世代・・・と呼ぶと教科書に書いてあったと思います。

ところが、こんな金属板を4枚重ねただけの論理素子があるんです。

ドイツのツーゼ(Konrad Zuse)という人が、1936年~1939年にかけてこの機械式論理素子を使って自宅の居間で1人で作ってしまった計算機が「Z-1」(写真は復刻されたものです)。

このコンピュータは、戦争のときに焼失してしまって特許関係の資料で、かろうじて存在が知られていたもの。

ところが、最近は、「これって最初のコンピュータかもね?」とだいぶ株が上がってきているのです。とりあえず、これでプログラム可能な二進法浮動小数点演算ができちゃう。

これは、22ビット×64=176バイト相当の記憶装置部分。

中古の写真フィルムをテープとしてパンチしたプログラムを与えます。

で、手動、または電動モーターで動かして実行するようになっています。

動作させると元が回転運動なので、全体が舟を漕ぐような柔らかい前後運動で動作します。

Z-1 が展示されている「ドイツ技術博物館」(Deutsches Technikmuseum Berlin)は、“世界最大規模の技術博物館”というわけで、Wikipediaに写真が出ているような展示品がギッシリ。

とくに航空機関係や列車関係が充実しています。

上の写真は、Henschel HS 293(上) Fieseler Fi 103=V1号ですね(下) / Rheintochter 1(後)。

ということで、プログラミングってもともと化学とか電気よりも機械に近いですよね。ピタゴラスイッチ的。

だからこそ、バベッジの「解析機関」は歯車やパンチカードで動いていたし、ツーゼの金属板素子で計算機ができたわけなのですね。

復刻版は、電気カミソリの刃みたいなパラジウム合金で作られているらしいです。

で、ツーゼの金属板式の論理素子の仕組み、分かりますかね?

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