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[コラム]無理難題に人はどう対応するか

なんかwise9編集部に一冊の本が届いた・・・。

「書評してほしい」そうだ。

なぜこんな萌え萌えの本をよりによって僕(shi3z)に送ってくるのか、サッパリ理解できない。

良く読むと、これはコンピュータウィルスとワクチンソフトを擬人化した画集・・・らしい。

以下のリンクに続く

ご丁寧にこの21世紀にCD-ROMまでついてくる。
しかしコンピュータウィルス満載のこの本の付録CD-ROMは、ハッキリいって汚染されそうで怖い。

そして中身を読んでみると・・・あの世界で猛威を振るった有名ウィルス「メリッサ」や、Winnyで情報流出の定番となった「アンチニー(別名キン○マ)」など、有名(?)ウィルスは一通り網羅されている。

コンピュータウィルス辞典、としてみるとなかなか貴重な本かもしれない。

しかし・・・・一体全体、なぜコンピュータウィルス辞典ではなく、コンピュータウィルス擬人化本になってしまったのだろうか・・・。

コンピュータプログラムを擬人化する、というのはそもそも非常に難しい。

動作は目に見えないし、そもそも「性格」というのもよくわからない。
しかも、この本の場合、複数のイラストレーターが思い思いに「擬人化」したイラストを寄稿している。

この本を手にとったとき、最初に思ったのは「なんて無理難題なんだ」ということ。

んでもって、本書がコンピュータウィルスの擬人化に成功しているかというと、あくまで僕目線だけど、ぜんぜんうまくいってない。

イラストレーターが思い思いの萌えイラストを投稿しているだけで、それがそのウィルスの性格をきちんと反映しているとは思えない。

ごくたまに、「なるほど」とおもう描写もあるにはある。
けどそれは非常に小数派だ。

この本は一体なぜ企画されたのか、そしてまた、なぜ僕に送って来たのか。本当に理解できない。

しかし丁寧にイラストとウィルスの解説を読んでいくと、参加したイラストレーターたちの苦悩・・・「無理難題を言いやがって・・・」・・・というものがどことなく感じ取られる。

ちなみにセキュリティソフトも擬人化されている。
本書は、ウィルスを擬人化した本、として読むのではなく「コンピュータウィルスってなんですか?」という本として読むと、入門書としてはなかなか面白いかもしれない。

プログラミング少年少女たちにとってコンピュータウィルスはなんとなく興味を引く対象ではあると思う。

しかし本書を読んでコンピュータウィルスを作ってみたい、と思ってはいけない。

というか、この全体的な脱力感によって、コンピュータウィルスを作りたいとは間違っても思わないだろう。そういう意味では、非常に教育的効果が高い本と言えなくもないかもしれない。言えないけれども。

書店でみつけたら怖いものみたさで見てみるのも良いかもしれないが、Amazonで買うほどのものではないと個人的には思う。

こんな書評でよかったのかどうか、よくわからないけれども、希望通り書評は書きました。という感じで。

文・shi3z

 

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