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wise9とUEI、頓知・で海外募金活動を開始しました

みんな元気かな?

昨日ここで書いた通り、僕はいま、全米最大の音楽/映画/インタラクティブイベントであるサウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)に来ている。

このイベントはTwitterやFoursquareといった最近注目を浴びて来ているサービスがデビューした場所でもあり、いまやインターネットサービスの世界でも非常に大きな注目を集めている。

本来、僕はここでNECと共同開発している新製品の二つ折りAndroid端末向けアプリケーション、FOLIOを紹介する予定だった。

けれどもみんなも知っての通り、日本でとてつもなくひどい災害が起きた。

そこでセカイカメラで有名な頓知・の井口社長(@iguchiJP)の呼びかけで、現地入りしていた日本人が朝から集まった。

その結果、募金活動に関してSXSW事務局側からも協力が得られることが解り、頓知・、UEIの各ブースで募金を呼びかけるのと別に、SXSW内に特別なブースやテレビを用意してくれることになり、そこでより大々的な募金活動ができることになった。

また、その日の夕方に頓知・の新サービスdomoのパーティがあったのだけど、そこを井口さんが募金活動の場として提供してくれた。

 

「よし、じゃあいまからプリンタを買って来てみんなに募金を呼びかけるシールとポスターを作ろう!」

アメリカ人が日本語で呼びかけるメッセージがあったほうがいい、ということでUEIで初めてのアメリカ人社員エリックがi書道で書いてくれた。

それをベースに絵心のあるHidemyがポスターを作る。

 

それから二時間。

現地の電気屋さんにいって、CANNONの一番小さいモバイルプリンターiP100を買って、簡単なポスターを作った。

あとはシール。

 

会場の外にメッセージを貼り出した。

「Help Save Japan (みんなで日本を救おう) Text “RedCross” to 90999」

これはけっこう注目された。

Text “RedCross” to 90999」というのは、アメリカの赤十字が用意した専用の募金回線で、90999に「RedCross」というメッセージを送るだけで10ドル寄付される、最も簡単な方法だ。

その場で電話を掛けてくれる人も多かった。

なんと他にもSXSWで募金を呼びかけてくれている人(アメリカ人)がいた。

いっしょになにかやっていこう、ということに。

イベント会場はこんな感じ。

本来は楽しくサービス発表をもりあげるはずの場所なのに、プロジェクターにはNHKからの中継映像や僕が作った募金を呼びかけるスライドが流れる。ちょっと悲しい感じに。

井口さんが壇上でチャリティを呼びかけ。

セカイカメラ発表当時は彼に対していろいろ思うところもあったけど、今回ばかりは彼は本当にカッコイイ。こういう状況でこういうことが気持ちよくできる人間はなかなかいない。

電話よりも直接募金したいという人のために募金箱も用意した。

ここで集めた募金は、僕と井口さんが責任をもって赤十字に寄付するつもりだ。

けど、やっぱりただ置いてるだけだとあんまり集まらない。

井口さんも必死に呼びかけてくれる。

僕もなんかしなきゃ。

 

誤解しないでほしいのは、僕はもともとチャリティにうさん臭いイメージをもっていて、募金とかは好きじゃない。寄付は好きだけど街頭募金に募金する気にはなれない。

その募金をあつめる時間で仕事したぶんを寄付しろよ、とずっと思っていた。

もちろん僕だってそうしたいしそのつもりだ。日本で働いて稼いだお金を寄付してる。

けど、それだけじゃどうにもならない。

いま自分の愛する人たちが危機に直面して、そして遠い国でなにもできない自分を見つけて、初めてわかった。募金を集めるしか今僕たちにできることはない。

AppStoreでアプリを売ったり、GREEで僕たちが展開しているゲーム「天空のエリュシオン」でチャリティアイテムを販売しようかとか、いろいろ考えたけれども、どちらも30%の手数料がかかってしまうし、それならGREE自身が集めている募金システムのほうがいい。

だったらいま、無力な、あまりに無力な僕にせめてできるのは、運良く地震の被害を免れた人たちに語りかけたり、街行くアメリカ人に募金を呼びかけたりしてどれだけカッコわるくて疑われて愚鈍にみえても、目の前のアメリカ人に行動を起こしてもらうしかない。

 

幸い、イベントで多くの人がここ、オースチンを訪れている。

僕らにできることもあるはずだ。

アメリカ人は寄付に関して積極的だと言われるが、それでも、彼らにとっては遠い国で起きている災害のひとつに過ぎない。

いま僕らが自分たちの同胞をまもるため、自分たちの言葉で訴えなければ、伝わらないものは確実にある。

1ドルでもいい。お金を集めて送ることしかいまの僕にはできない。

 

Facebookページも立ち上げた。

http://www.facebook.com/helpsavejapanatsxsw

わずか数時間で100人以上のファンが集まってくれた。

 

でも目の前では、井口さんの呼びかけもむなしく、酒を飲んでばか騒ぎに嵩じる人びとばかりだ。あたりまえだよね。彼らは愉しみに来てるんだから。別に最初から僕らといっしょにチャリティイベントに来てるつもりはないんだ。

 

「よし、行こう」

 

僕は言った。

カッコわるくても、直接募金を訴えかけよう、と。

それで片っ端から、本当に会場の端っこから順番に、「日本を助けて下さい」と声をかけてまわった。

みんなとても気持ちよく募金してくれた。

 

それから、僕の友達でもともとオースチンに住んでるコンラッドが来てくれた。

 

「リョウ、大丈夫か?」

 

「コンラッド!」

 

「Facebookみたよ。僕も友達に募金を呼びかけた。この番号にメールすると募金されるの?」

 

「そうだよ」

 

「よしきた。いまメールする」

 

「それと・・・募金箱か。よし、もう20ドル募金するよ」

 

「コンラッド…!!ありがとう」

 

他にも、いろんな人たちが募金活動そのものを応援してくれた。

 

「よし、この募金箱の写真をとっておれのTwitterにアップロードするよ。読者が募金しようって思ってくれるかもしれない」

 

「そりゃあいいアイデアだ。おれもFacebookにアップするよ」

 

みんなで募金箱の撮影会。

ちょっと異様な光景だったけど、みんなの意識にちょっとスイッチが入った。

これはほんの始まり。

明日からSXSWのイベント会場でも募金用のスペースを貸してもらえるらしい。

さっきも書いたけど、僕はセカイカメラの発表の瞬間、井口さんを非常にうさん臭い人だと思っていた。

なぜなら当時のiPhoneでは、コンセプトビデオのような世界は実現不可能だからだ。
だから僕は公然とそれを「インチキカメラ」と呼んだ。

ARという技術に対して、僕は東大の大学院でほんの一年間、授業で勉強しただけだけれども、日本のヴァーチャル・リアリティ(VR)、オーギュメンテッド・リアリティ(AR)の第一人者である舘先生の授業で直接それを学んだプライドもあった。

そういうプライドのなかで、セカイカメラはあまりに稚拙で、古くさく思えた。
実際、同様のコンセプトは10年前にシャープやソニーCSLが提案している。

だから井口さんを避けていたし、日経BPのイベントに一緒に呼ばれた時は、 セカイカメラと一緒に話すんなら辞退する、と申し出たくらいだ。

当時は絵に描いた餅だったセカイカメラも、iPhone側がバージョンアップするというまさかの展開で実現し、あれはインチキではなくなった。

 

けれども、僕には少なからずわだかまりがあった。

井口さんのほうは、ぜんぜんそんなこと気にしていないようだったけど。

 

でも、この国難に際して、いちはやく行動を起こそうと言って場所を作ってくれた井口さんは立派だし、素直に尊敬する。ありがたいことだ。

いま、日本の建国以来最大の危機に際して、仕事も興味も、主義主張もひとまずおいておいて、同胞は手を取り合い、ただひとつ、祖国の復興のために自分たちができることをするべきだ。

彼の協力と愛情に素直に感謝する。

 

 

 

 

 

 

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